日程:2018年3月20日
場所:名古屋大学理学部E館101室
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開催趣旨:講演予定者(敬称略)
巣穴を作る生物は地球上の様々な環境で普遍的に存在するが,巣穴にまつわる生態と物理との関係についてはこれまであまり注目されてこなかった.例えば,スナガニは砂浜に巣穴を作る生物であるが,スナガニがその営巣環境である砂浜の「ぬれた粉体としての力学特性」をどのように感じ,環境に適応しているのかという視点に立った研究はこれまであまり行われてこなかった.また,ぬれた粉体の物理特性という観点からも,ぬれた粉体層中の穴構造の力学的安定性についての定量的理解はこれまで十分に進んでこなかった.このような生物生態学と物理学の協同が必要な分野では,お互いの分野の理解を深めるための積極的研究交流が必要不可欠となる.本研究会では,スナガニを中心とした生物の巣穴や砂浜環境における生態,雪氷などの極限環境における生物巣穴,巣穴の掘削につながる粉体の切削力学などの分野の専門家が一同に会し,それぞれの分野での知見を交換し巣穴にまつわる生態学,物理学の一層の発展を目指す.
講演予定者(敬称略)
小早川昔離野(大阪大)
篠田明友子(名古屋大)
竹内望(千葉大)
和田年史(兵庫県立大)
渡部哲也(西宮市貝類館)
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プログラム(案)(敬称略):
13:00-13:05 あいさつ(趣旨説明)
13:05-13:50 篠田明友子「スナガニの巣穴のサイズ・空間分布と濡れた粉体層中の穴構造の力学特性」
13:50-14:00 休憩
14:00-14:45 竹内望「クリオコナイトホール:氷河氷に形成される雪氷生物のオアシス」
14:45-15:00 休憩
15:00-15:45 和田年史「スナガニ類の生態および生息に適した砂浜環境」
15:45-16:00 休憩
16:00-16:45 渡部哲也「スナガニ類は巣穴の外で何をしているのか?」
16:45-17:00 休憩
17:00-17:45 小早川昔離野「粉粒体の平板掘削の離散要素法シミュレーション」
15:45-18:00 休憩
18:00-19:00 総合討論
20:00- 巣穴研究の将来に関する検討会兼懇親会
※共著発表の場合も発表者名のみの記載となっています.
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理学部E館内(Craigs Cafeを横にまっすぐ奥に入ったところが会場です)
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連絡先:桂木洋光,新屋啓文,藤原慎一
支援:科研費 挑戦的萌芽「濡れた粉体における穴構造の安定性とカニの巣穴強度理解への応用」16K13861